宅録初心者のための必要最低限の用語
こんにちは、伊藤です
ここでは、宅録初心者が知っておくべき必要最低限のキーワード(用語)を解説しましょう。
そもそも宅録(たくろく)とは、自宅で録音(自宅でレコーディング)することを言います。
自宅録音、略して、宅録。
ギターと一緒で、用語なんてレコーディング機材を使っているうちに覚えていけますが、
最初にちょっとだけ知っておくと、変に迷ったりしなくてすみますからね。
(レコーディング関係は、けっこうややこしいですから)
それぞれの用語を解説する前に、
作詞作曲するときに必須の3大アイテム
MTR(マルチ・トラック・レコーダー)とは?
は読んでおいてください。
▼トラック数
トラック数とは、録音した後にいくつの音を鳴らすことができるか、その録音トラックの数を
意味します。
ステレオ録音するときは、2トラックを使用します。
ちなみに、チャンネル数とは同時入力できる楽器の数のことです。
トラック数が多ければ多いほど、たくさんの演奏を重ねていくことができるわけですね。
例えば、4トラックあれば、ギター、ベース、ドラム、ボーカルの4つ、という感じです。
▼バーチャル・トラック数
バーチャル・トラックとは、トラックごとに複数の別の演奏を録音しておき、後からベストテイク
(ベストな演奏)をゆっくり選択することができる機能です。
▼サンプリング・レート
これは、「どのくらいの音質でレコーディングできるか?」を表した数値です。
音質数値です。
アナログ信号である楽器の音を、デジタルに変換するときに、どの程度の精度で記録していくか
を表現したものですね。
より細かくは、量子化ビット数とサンプリング周波数に分けて表現します。
ややこしいですね(笑)。
一般の音楽CDのレートが、16ビット/44.1KHzなので、この数字を基準に考えると
いいでしょう。この数値より大きければ大きいほど音質はよくなります。
例えば、「この機材は24ビット/96KHzで録音できます!」という場合は、普通の音楽CDよりも、
はるかに高音質でレコーディングできるということです。
16ビットよりも24ビットのほうが数値が大きく、44.1KHzよりも96KHzのほうが数値が大きい
ですからね。
ですので、レコーディング機材を買う場合は、この16ビット/44.1KHzの数値を基準に
考えるといいでしょう。
▼圧縮/非圧縮
デジタルの音は、人間に聴こえにくい音を省略することで、全体のファイル容量を少なくしています。
これを「圧縮」と言います。
超高音の音や、超低音の音などは、人間の耳には聴こえにくいので、その部分をカットする
わけですね。
ただ圧縮するとどうしても音質が劣化(れっか)していきますので、できるだけ非圧縮で
レコーディングの方がベストです。
▼ハードディスク(HDDやHDと略すことも)
音楽データなどを記憶させておく記録装置(箱)のことです。
パソコンにも入っているので一般的ですね。
単位はGB(ギガバイト)で表示します。
▼内蔵エフェクト(ないぞう・えふぇくと)
ギターにもエフェクターというツールがありますよね?
エフェクターとは「音を加工する機材」です。
最近では、MTR(レコーディング専用機)や、パソコンのレコーディングソフト自体に、エフェクターが
入っている場合が多く、それを内蔵エフェクトと呼びます。
▼アンドゥ/リドゥ
アンドゥは一度実行した直前の編集作業をモトに戻す機能、
リドゥは、アンドゥを取り消す機能、です。
この機能があれば、曲の編集を間違えたとき、あやまって上書きしてしまったときなどに役立ちます。
▼MP3(エム・ピー・スリー)
正確には、「圧縮した音声ファイル形式」ですが、分かりやすく言えば「音楽ファイル」のことです。
ウォークマンであるiPod(アイポッド)などで有名ですね。
▼WAVE(ウェイブ、もしくは、ウェーブ)
mp3と同じ音声ファイルの形式の1つです。
音声ファイルの形式は、WMA、AIFF、TTA、MP3、WAVなど沢山あるわけですが、
WAVEは、mp3と同じようにもっともよく使われる形式です。
圧縮されていないものがwave、圧縮されているものがmp3というイメージです。
また、WAVEは、WAVと表記される場合もあります。
▼パン(PAN)
L(左)とR(右)に音を振り分ける機能です。上記のイラストのようなボタン(ノブ)で調節します。
通常の音楽コンポやヘッドフォンでは、左右2つのスピーカーから音が出ますよね?
そこで、「ギターは左(L)から聴こえるようにしよう」とPANを調節するわけです。
▼ミックスダウン
▼マスタリング
などについては、こちらの曲制作の大きな流れをチェックしてください
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