せっかくの相棒(ギター)を、大事にメンテナンス!
こんにちは、伊藤です
ここでは、ギターのメンテナンスのしかたについて解説しましょう。
せっかく買ったあなたのギター。
その相棒を、いつまでも長く愛用するために、メンテナンスは大切なことですね。
▼弦(げん)
まずは、ギターの弦について。
弦は弾き終わったらギター用の布で一本一本つまんで拭いておきましょう。
ギター用の布は、「ギタークロス」って言いますが、もしなければ、メガネ拭きのようなやわらかい
布で、汗などをきっちりふき取ります。
また、「ギターを弾き終わったら弦はゆるめるの?そのままなの?」という質問はよく受けます。
おそらく、この質問に対する答えはありません。
人によって判断も違っていて、プロでも、ゆるめる人/そのままにする人、さまざまです。
要するに、
・それぞれのギターの特性 と、
・保管している環境
によって違うということですね。
ギターはほとんどが木でできていますし、ボディの形状も材質もそれぞれ違います。
また、ギターを保管する温度・湿度などさまざまな要因によって、弦をどうするのかは変わってきます。
そこで、基本的な保管のしかたとしては、
@数週間ほど弦をゆるめずにおく
↓
Aその間、弾きにくくなっていないか?を確認する
↓
B弾きにくくなっていなかったらそのまま弦を緩めずに保管。
弾きにくくなっていたら、保管するときには、すべての弦をゆるめる。
とするのがいいでしょう。
また、もし弦をゆるめて保管する場合は、ジャランジャランになるまでゆるめずに、
半音〜1音分ゆるめます。
半音(はんおん)というのは、ギターで言うと、1フレット分の音。
1音というのは、ギターで言うと、2フレット分の音。
です。
6本の弦の関係は、
のようになっています。
これは何を表しているのか?といいますと、
・ 1弦の開放 ⇔ 2弦の5フレット の音が同じ
・ 2弦の開放 ⇔ 3弦の4フレット の音が同じ
・ 3弦の開放 ⇔ 4弦の5フレット の音が同じ
・ 4弦の開放 ⇔ 5弦の5フレット の音が同じ
・ 5弦の開放 ⇔ 6弦の5フレット の音が同じ
ということですね。
「開放」というのは、要するに「何も押さえない」ということです。
何も押さえないで、ベーン♪と鳴らす。
実際に、今ギターを持っていたら鳴らしてみて欲しいんですが、
「1弦を何も押さえずに鳴らした音」 と、「2弦の5フレットを押さえた音」は同じですよね?
次に、
「2弦を何も押さえずに鳴らした音」 と、「3弦の4フレットを押さえた音」は同じはずです。
そして、弦をゆるめるとき、半音か1音分をゆるめるということでした。
つまり、たとえば、6弦から1音分ゆるめていく時は…
@ 5弦の開放 ⇔ 6弦の7フレット (が同じ音になるように6弦をゆるめていく)
A 4弦の開放 ⇔ 5弦の7フレット (が同じ音になるように5弦をゆるめていく)
B 3弦の開放 ⇔ 4弦の7フレット (が同じ音になるように4弦をゆるめていく)
C 2弦の開放 ⇔ 3弦の6フレット (が同じ音になるように3弦をゆるめていく)
D 1弦の開放 ⇔ 2弦の7フレット (が同じ音になるように2弦をゆるめていく)
そして、最後に
E 2弦の5フレット ⇔ 1弦の開放 (が同じ音になるように1弦をゆるめていく)
ということです。
そうすれば、1音分下げた(ゆるめた)状態になりますから。
まぁ、厳密に半音や1音分下げなくてもOKですが、目安にはしましょう。
※ちなみに、こうやって、半音分ゆるめることを半音チューニング・ダウン
1音分ゆるめることを、1音チューニング・ダウンと呼んだりします。
正しいチューニングの状態から、弦をゆるめるということは、音を下げる(つまりダウンする)こと
ですから、チューニング・ダウンと呼びます。曲によっては、チューニング・ダウンして演奏するものもあります。
そして、次に弾くときは、チューナーを使って、正規の音に戻しましょう。
もしくは、3分ギターチューナーを使って、元の高さに合わせてみてくださいね。
▼ボディのメンテナンスについて
ボディもギタークロスで拭きます。ゴシゴシ、キュッキュと。
このとき、絶対に雑巾(ぞうきん)のようなアラい布でふかないように!
せっかくのギターに傷がつきますよ!
専用のギタークロス。なければ、メガネふきのようなやわらかい布で、優しくふいてあげましょう。
私の友人ミュージシャンいわく、
「ギターをふいてあげる時に、ギターに話しかけると良い音を出してくれる」って言っていました。
まぁ、それは本当かどうかは分からないですが(笑)、それくらい大切に扱ってあげれば、
ギターもきっと嬉しいはずですよね。
メジャーリーガーで有名なイチロー選手は、プロになっても、バットやグローブを大切にしている
というのは有名な話です。
あなたの大切な大切なギター
しっかりメンテナンスしてあげて、次に弾くときに、ベスト・コンディションになるようにしておきましょう!
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