実は…私自身、ギターには一度挫折したことがある
もうずいぶん昔のことだけど、ジュニアの時に本屋でギター教則本を買って、独学で練習してみた。
でも、おたまじゃくし(♪)とか、知識的なことばかりで一度挫折してしまった。
また、本に、「♪♪♪」とか書いてあっても、読めなかったんだね。
直感的にイメージできなかった。
その後、ハイスクールに上がってもう一度独学で粘り強く挑戦し続けたら、ギターが弾けるように
なり、この楽器がとても大好きになった。
そして、ギターが楽しくなり、楽しくなると腕が上達して、さらにまた楽しくなり…という好循環が生まれた。朝から晩まで一日中ギターを弾いていたときもかなりある。アコギもエレキも。
さらに、他のベースとかドラムとかピアノとかも、「基本的な原理は同じなんだな」ということに気づいてから、カンタンに他の楽器も弾けるようになったんだ。
私の自宅には、ギター10本、ベース3本、生ドラムセット、電子ドラム、ピアノ、キーボード数種、バイオリン、ポンゴ数種、ターンテーブル(DJ)、ハープ、二胡など、世界のありとあらゆる楽器があるけど、それほどまでに楽器、音楽が好きになったんだね。
そして、当時MTRと呼ばれていたレコーディング機材を買って、自分で曲を作るようになり、色々なライブハウスやコンテストに出場するようになった。業界関係者と共同して、デビューして活動していた。
自分でもレコードレーベルを立ち上げて、セルフプロデュースでCDデビューしたり、他のアーティストのプロデュースなどもやってきたんだね。
まったく新しい世界へ私を導いてくれたのは、最初に手にしたギターだった。
音楽経験をどんどん積むにつれて、また、ところどころで、「音楽って楽しいよなぁ」と言っているうちに、色々な人が私に「ギターを教えて欲しい」と言ってきた。
最初は私も型にハマったやり方で初心者を教育していたんだ。
「さぁ、まずは、音符を読むところから始めようか」
「ここはね、四分音符だから、タンタン…で…
」みたいな、よくある感じでね。
しかし…
なかなか上達しない。
しかも、なんだか面白くなさそうだ。
人間、面白くないことは続かない。
学習には、ある程度の「根気」が必要だけど、「これは私の教育方法が間違っているからだ」と思ったわけなんだね。
よくよく調べてみると、独学でギターをやる人や普通の教則本でギターを学ぶ人の、実に、
半分以上が、ギターに挫折していた。
※3…自社調べ、2007年
46.1%の人たちのうち、独学や普通の教則本でギターが弾けるようになった人たちでも、
その4割以上の人は、ギターが弾けるようになるまで3ヶ月〜半年もかかっている。
※3…自社調べ、2007年
しかし、ギターのプレイ人口は、ピアノの3倍以上である650万人。
※1…楽器メーカー・ヤマハ株式会社調べ、2002年
ギターは、楽器の中でも、飛びぬけて演奏人口が多い。
私自身もギターはカンタンだと思う。
しかし、自分が一度、ギターに挫折した経験を考えると…
「これは…本当に段階的にギターを学べるところがないからではないだろうか」
「独学や本でギターが弾けるようになる人以外の、本当に初心者に特化した教材を作ろう!」
私はそう思った。
つまり、独学や本でギターに挫折してしまう53.9%の人たち。
それから、弾けるまでに3ヶ月とか半年かかってしまう人たちに向けた"専門"の教材を。
それからは、ギタープレイヤー(演奏者)としてだけではなく、ギタートレーナー(教育者)としての試行錯誤が始まった。
「とりあえず、音楽理論などはすべて後まわしてOKだな」
「おたまじゃくし(♪)は、どうだ!」 「そうか、初心者にはだめか…
」
「それなら、コードから入ったらどうだ!」 「6本も弦を押さえられない…」 「うーん…
」
図や絵や言葉をフルに使って説明すると、ある程度は成果を上げるようになった。
しかし、「全くの初心者」が、「抵抗なく」、「誰でも」、「今すぐに」弾けるようにはならない。
それに、(これが一番重要なことだが)、本人があんまり面白そうじゃない…
しかし、私の夢は、今まで「音楽はちょっと…」と敬遠していた人たちにも音楽の素晴らしさを伝えること。
ギターを入り口に、音楽の世界へイントロデュースすること。
「センスとか、音楽的な才能とかまったく関係なく、3分ぐらいで弾けるようにならないだろうか…」
「何がギターを難しくしているんだろうか…」
何人も、何人も、初心者にギターを教えていったけれど、本屋さんにあるような教則と、同じような
カリキュラムしかできない。
「やっぱり、普通にジャカジャカ練習してもらうしか方法はないのかな…
」
ターニングポイントとなったのは、ちょっとした発想の転換だった。
きっかけは、「どんな方法でギターを教えようか」と、ギターを弾きながら考えていたときだった。
アタマで考えながら、あの頃、自分がギターに挫折した時の気持ちを丁寧に思い出していた。
「左手のコード、右手のビート、それぞれ極力シンプルにして考えてみよう」
「左手は、いきなり6本で弦を押さえるんじゃなくて、指一本で」
「右手は、ジャラーン♪と鳴らすだけにして」
そして、教え子たちからもフィードバックをもらいつつ、一年がかりで、独自のLコードシステム(TM)を作り上げ、「とにかく弾けた!」という実感を、最初から感じてもらうように設計した。
私の十数年のギター歴で培ってきた経験と、知識、スキルすべてを導入して。
そして、Lコードシステム(TM)を教え子たちに試してみると…
みるみる上達していくではないか!
しかも、「弾けた!」という実感で、とても楽しそうだ!
楽しいから、さらに学習意欲が高まる。だから、ますます好循環。
「やった!これなら、初心者でも大丈夫だ。指一本で弾くギター。3分で弾くギター…」
昔の自分を思い出した。はじめてCコードを弾いたとき感動していた頃の。
ムズかしく考えすぎて、初心を忘れたいた。
ギターを教えることを通して、逆に、私がたくさんの教え子達から教えてもらったこと。
「“楽しく学ぶこと”。それが一番大事だ!」
そう、ギターも、音楽も、スポーツも、勉強も、人間関係も、人生も、すべての学びのカギは
「楽しむこと」だった。
それ以来、私は独自のLコードシステム(TM)を使って、ギター初心者がジャカジャカ弾けるようになるのをサポートしてきた。
こうやって、インターネットを通じて、まだ見ぬあなたに出会えることを嬉しく思う。
私のLコードシステム(TM)を動画で解説した3分ギター教材、もし今のあなたに必要なら使い倒して欲しい。
まったくの初心者が、音楽の世界へ飛び出していくのを見て、私はとても満足だ。
30代にもなって、「 I LOVE GUITAR ! I LOVE
MUSIC!
」なんて恥ずかしくて叫べないけど、
私はいつもそう思っている。
まだ見ぬあなたが、嬉しそうな顔でギターをジャカジャカ弾いているところを想像すると、私はとても嬉しい。
一緒に、この素晴らしすぎる音楽の世界を楽しもう!
音楽のシンプル専門家 Michael
Baker
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