![](image/syuhari1.gif)
ここでは、「守・破・離(しゅ・は・り)」という大切な話をしましょう。![](image/mini_michael.gif)
ギター上達のため、また、あなたがアーティストとして活躍するために大切な話です。
「守・破・離」というのは、人間の成長プロセスを表したものです。
もともとは、KARATE(空手)などの日本の武道や、KABUKI(歌舞伎)などの芸道の世界で
稽古のやり方について言われていた秘訣なんですが、どんな分野でも、人間は以下のプロセスを通ると成長が早いです。
・守る(@)…師匠の教えを素直に守り、基本を体得する
・破る(A)…師匠の教えを少しずつ破っていき、自分のアレンジを加えてく
・離れる(B)…師匠から完全に離れ、自分のオリジナルでやっていく
守って、破って、離れる。
たとえば、バンド(ミュージシャンやアーティストというのも、だいたい次の3段階を通ります。
@まず、好きなアーティスト(ゆず)の曲(夏色)をコピーする。いわゆるコピーバンド。
Aコピーするうちに「夏色」に自分なりのアレンジ
を加えていく。
B自分で歌詞と曲を書き、完全に自分のオリジナル
曲でやる。
言い換えれば、「守・破・離」というのは、「コピー、アレンジ、オリジナル」ですね。
![](image/syuhari2.gif)
KABUKIなどの芸道や、KARATEなどの武道に限らず、どんな分野においても、
人間が成長するには、だいたいこの段階を通ります。
「守・破・離」というのは、人間の成長プロセスなんですね。
まず基本を学んで、少しずつ自分のアレンジを加えていって、最終的に自分のオリジナルができる。
そして、もう分かるように、この「守・破・離」は、行動していけば自然に起こることなんです。
まず、自分の大好きな曲の楽譜を買ったりして、楽譜通り曲を弾く。
大好きな曲をギターで弾いているうちに、「ここはもっとこうしてみようかな?」というアイデアが
出たりして、自分なりのアレンジを加えるようになる。
そして、他にも大好きな曲をたくさんコピーしていくうちに、自分で歌詞と曲を書き、完全にオリジナル
の曲ができるようになる。
なぜ、「守・破・離」という話をしているのかと言うと、
この人間の成長プロセスを知っていれば、より早く、より効率的に、新しいことを学べるからなんですね。
そして、同時に、
「人が作ったものをそのままマネするようなことはしてはいけない」ということも分かります。
自分のオリジナルでやってこそ。「守・破・離」の「離」の部分。
これは音楽で言えば、少し難しい話になるけど、著作権(ちょさくけん)ですね。音楽著作権。
音楽で言えば、他に原版権とか色々あるんですが、それは、おいおい解説していくことにしましょう。
さらに、この「守・破・離」という成長プロセスを知っていれば、
「はじめからスゴイことができる必要なんてない」って思えるようになると思います。
つまり、初心者でも気負う必要がなくなります。
なぜなら、はじめは「守」。つまり、すでにある教えを素直に学んでいけばいいだけですから。
ギターに関しても、テレビとかプロモーション・ビデオなんかを見ると、
プロのアーティストのレベルの高さに引いてしまうかもしれません。
でも、引いてしまう必要は全然ありませんよ。
なぜなら、どんなプロでも、はじめは「守」、つまりコピーから始まっているのですから。
引いてしまうのではなく、気楽な気持ちで弾いてしまいましょう!
あなたは、ギターや楽器、音楽に限らず、日々色々なことを学んでいると思います。
職場で、学校で、家庭で、人間関係で、男女関係で、趣味で、自分の心で…
その時に、この「守・破・離」をちょっと思い出してみてくださいね。
きっと、何か新しいことを学ぶことがとても楽しくなると思いますから![](image/goo2.gif)
![](image/to_top.gif)
[ →ギターを弾こう!のトップへ ]
|